リモートワークをどこまで取り入れるべきなのか
リモートワークは"正しい道"なのか
リモートワークについて考える機会があったので前々から気になっていた「強いチームはオフィスを捨てる」を読みました。
どうも邦題(特に帯)は嫌いで、敬遠していたのですが。
ただ、37signalsの方々が書いた本なのでマトモなはずです。
(もともとは"Remote: Office Not Required"というタイトルです。全然印象違いますよね)
"今、技術が追い付いてきた"
こういう新しいものって、なんで昔からなかったんだろう、と考えるのが正しいアプローチですよね。
新規事業考えるときもそうですよね。
なんで今、競合がいないのか?
よほど割に合わない落とし穴があるんじゃないのか、と勘ぐるのが自然な気がします。
リモートワークも同じように疑問視していました。
なぜ今までなかったのか?
ただ本書でその疑問について答えられていて「技術がやっと追い付いてきた」んだとあります。
今はリモートワークを手助けするツールがたくさんあります。
Github, Hipchat, Google Hangout...というか、今はiPhoneがあればデザリングだって、Facetimeだってできます。
なるほどね。
僕は前までは「対面で話さなきゃだめだ」とか「ホワイトボードがあったほうがいい」とか思っていたのですが、いざ自分たちがやっているミーティングを客観的にみてみると全然そんなことはなくて。思考停止に陥っていたのかも。
(いつでも対面で話したほうがいいことはあると思いますけどね)
リモートワークを取り入れる上でのポイント
ここは難しいところで、 本書ではポイントとして、
- コアタイムは必要
- 文章力のある人を雇え(文字こそ冗談通じないしね)
- リモートワークこそ人柄が大事だ
- セキュリティは大事
などが挙げられていました。
個人的に文章力はそうだな、と思っていて、現代だとメール力とかLINE力(笑)とかと置き換えられると思うんですが、ああいう文字ベースのコミュニケーションって会話とは全く違いますよね。
表情や雰囲気で許容されていたことが、文字だけになるとダイレクトに伝わるのでそれによって人を傷つけてしまったり、円滑に仕事ができなくなったりするんでしょう。
スピード勝負のスタートアップでどこまで取り入れられるのか?
リモートワークがしやすい環境になってきたとはいえ、スタートアップのようにそもそもスピード勝負のチームでそれが成り立つのかは分かりません。
(彼らが数年後に後発のスタートアップに飲み込まれない保証はないはずです)
ただ、リモートワークが働き方に柔軟性を与え、プレイヤーの創造性を刺激し、ストレスを下げるのはそうだろうなと思っています。
なので、今は部分的・条件付きでリモートワークを取り入れていくのが良いのかな。
(んー、中庸で良くない結論だけど)
まだまだ考える事はありそう。
ちなみに、本はなかなか読みやすくて良かったです。
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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